感情とは本当の自分とのコミュニケーション
何をしてもうまくいかない人と何をしてもうまくいく人がいる。これはあらゆる違いがあるから起こる。この世界に運などというものは元来存在しない。だが、引き寄せの法則は存在する。考えることが現実を作るということだが、考えることは人によって違う。だからこそ差が生まれる。
引き寄せの法則と感情でなんの関係があるのだ?と思うだろう。考えることだけ気をつけていればいいのではないかと。だが、感情はある意味では思考より重要だ。なぜか?それは感情は自分が引き寄せている思考をわかりやすく指し示す「ナビゲーションシステム」だからだ。
感情というナビゲーションシステムはとても役に立つ。なぜならわかりやすいからだ。今どんな気持ちかは知ろうと思えば知ることができる。これがいい。思考はそうはいかない。あまりに複雑な構造をしているので、今何をどのように信じているのかを探るのは簡単ではない。
感情は一言でいえば思考のかたまりをまとめたものだ。その対象について良い気分になればその対象について望ましいことを引き寄せている。その対象について考えた時、悪い気分になれば今望ましくないことを考えている。だから思考を修正する必要があることを教えてくれる。感情はいつでも把握しやすく、わかりやすい。だから一日の中で今どんな気分なのかに注意することは、人生で幸せなことを引き寄せるために絶対的に必要な習慣である。
行動を感情より優先するとすべてが後手に回る
自分の感情に注意し、悪い気分であればすぐに対処する。これが最重要なわけだが、その逆に最優先してはいけないことがある。それが行動である。ここでいう行動とは「しなければいけない」と強く信じている結果、嫌な気分で行う動きを指す。その結果は大抵は極めて非効率で、少なくない場合で意味のない行動となる。物質的世界の考え方に強く染まっている状態だとむしろこの状態が普通だと思い込むくらい強力だ。
感情が整っていない行動は調和がないので疲れが出る。そして正しい行動をしたという思い込みを持ちやすい。自己満足感という言葉が似合う。ここで注意したいのが、行動は大事ではないと言っていないということだ。行動は大事だ。だが感情のコントロールほどは大事ではない。素晴らしい気分で自然に行う行動はほとんど疲れがなく、なにより極めて効果的な結果をもたらす。
感情をコントロールするために最も大事な考え方
思考が現実を作ること。そして思考を調査する最も簡単な方法は今の気分に気づくこと。それを忘れないことだ。行動の前にまず自分の感情を聞く。悪い気分なら行動する前になぜ悪い気分なのかを調査する。これを徹底することがまず最重要である。